さて、ゴム型ができましたのでMr.キャスト2で複製をしてみましょう。
シリコン型とキャストがくっついてしまわないように、シリコンバリアーを型の両面に塗ります。細部までしっかり塗りましょう。このシリコンバリアー、対シリコン、対キャストに使える万能さが売りなのです。エアブラシで吹くことも可能なので、大型のゴム型に便利です。
注型前に、ゴム型をしっかり固定する為にバンドで固定します。緩くて底から流れだす惨事も考慮して、シリコンバリアー塗布済みのトレイの上で行いました。
型の準備ができたので、今度はキャストの用意です。とりあえず、60gを流そうと思います。混合比率はA液(主剤)100:B液(硬化剤)100なので、30gづつ用意します。計りは小数点1位まで図れるのがベターですね。
B液と混ぜる前に、A液にキャストナーリキッド・ライトグレーを投入。サフ色に仕上がります。規定量より多く入れると、硬化時ほんのりと脆くなりますが、3倍位まではだいたい問題ない感じです。というわけで、ヒャア!がまんならねぇ、3倍投入だ!
手早くA液とB液を混ぜて、型に流し込みます。
流し込みやすいように、ゴム型の注ぎ口部分を加工してみました。
流しこみを終えて、しばらくすると液の色が白濁してきます。
どうやら硬化を開始したようです。粗熱がとれても、まだ柔らかいので、しばらくこのまま30分位置いておきます。
それでは型を外してみましょう。ちゃんとパーツ全てにキャストが流れたようですね。あと結構漏れてしまったようで、バリが多くできました。ゴム型の調整が必要そうです。
後は型から取り出して、組み上げ、塗装する感じです。
さて、以上が基本的な注型の流れです。道具や素材が結構必要なので手間ですが、そんなに難しいことではありません。
素敵な作品を作ってみたら、イベントに参加してみてはいかがでしょうか?
ちなみにMr.キャスト2の特徴として、硬化後もナイフがいれやすいというのがあります。だいたいプラ程度の硬度です。しっかりとした硬度がありつつ、簡単にデザインナイフの刃も入るし、ノコなどで切断、彫刻刀での微細造形の追加なども楽々です。二次原型の加工用にもぴったりですね。
また、粗熱がとれたくらいだと、飴細工のような柔らかさでいろいろと加工ができます。
旧キャストでは不可能だった表現がこれで出来るかもしれませんね。
少々お値段高めですが、新しい表現にチャレンジされたい方は、要チェックですよ!