久しぶりの担当Kです。
12月11日に出荷開始されたばかりのMr.情景クレイをご紹介していきます!!
この製品は瀬戸物など陶器に使用される陶土を主原料に作られている粘土です。
乾燥後はほぼ耐水性になるので上から塗装することができます。
また、乾燥前なら水溶性なので水で溶いて薄く伸ばしたりすることも可能。
その特性を利用してウェザリングの素材としても使用できます。
乾燥後はカッターや金属ヤスリで加工も出来るので何かと便利です。
今回発売されるカラーは4種類。砂、泥、白土、赤土です。
初めから着色されているので、全体に塗装しなくていいこと、盛っていてイメージをつかみやすいなど利点があります。
パッケージは共通で、透明フィルムの部分から中の色が判るようになっております。
今回はこの中から砂と白土を使って、簡単な情景を作ってみます。
ベースの上に、まず地面となる砂を盛り付けます。
その後に岩の表現用に白土を盛り付けていきます。
アクセントつけ用に、一部砂と白土を適当に混ぜてマーブリングした
箇所もいれてみました。
乾燥は数時間でOKですが、1日くらい置いておくのが良いでしょう。
乾燥してくると粘土を継ぎ足した部分や厚く盛った箇所などにヒビが入ります。
自然表現的に問題ないところはそのままにし、補修したい部分はスパチュラなどを使用してクレイを薄く埋めていきます。
そして、風化して崩れた部分、欠けた箇所などの雰囲気を出す為に、適当にカッターやヤスリで削ってます。
薄くヒビ埋め程度なら1時間もしない内に乾燥するので、塗装工程に移ります。
こちらは先ほどの写真のものをMr.カラーで陰影をつけたものです。
素材そのままでも充分に面白いのですが、塗装で表情をつけるのもよいでしょう。
今回の塗装は、素材の地を生かせるように発売したばかりのMr.クリアカラーGXを使用しました。
砂地のグラデ色:GX100 スーパークリアーIII(60%)+GX106 GXクリアオレンジ(20%)+GX111 GXクリアゴールド(20%)
岩場のグラデ色:GX100 スーパークリアーIII(60%)+GX109 GXクリアブラウン(20%)+GX101 GXクリアブラック(20%)
GXクリアカラーをクリアーで割っているのは、誤って濃くならないようにクリアーで薄めるというテクニックの一つです。
うすめ液で薄くすると、樹脂分が足りないのでシャバシャバで色が流れてしまいやすいので、シャバシャバにせず色を薄める場合はクリアで薄めてみましょう。
この塗料を、低圧設定したクリアカラーでふんわりとのせて完成です。
クリアゴールドが思ったよりもいい感じで、角度によってほんのりキラキラとしてくれます。
GXクリアーは光沢塗料なので、最後につや消しトップコートでつや調整をしましょう。
簡単な作業で雰囲気が出ますので、皆さんも是非お試しください。
こちらはホビーショーでも飾った、ズベズダの長槍騎馬兵をあしらったジオラマです。
土壌は砂と泥をマーブリングして作ったものです。
草はジオラマ用の素材を、木工用ボンドを水で溶いたところに振りかけて作ってます。
こちらもホビーショーで展示してたものです。
赤土の土壌を盛って、硬化する前にキャタピラ跡をつけたものです。
草は先述と同じもので、水表現は来月発売予定の情景用透明シリコーンで作ってます。
以上が、Mr.情景クレイのご紹介でした。
キットの汚し塗装の次は、それにあわせたジオラマ作りもいかがでしょうか?